音の配列が呼び起こす感覚

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ドレミ(音階またはスケール)

 

今回は非常に重要なテーマです。

ドレミファソラシドをやりましょう。すべてはここからといっても過言ではないかもしれません。​まずこちらを聴いてください。

 

 

 

ドレミファソラシド、ドシラソファミレド、と上がって降りただけの​演奏です。今回はドラムがついています。少しだけ豪華になりました。

ドレミファソラシドはメジャー・スケールといいます。いわゆる音階(音を順に並べたもの)のひとつで、中でももっとも有名なものです。

音階とはなにか、と考えると頭が痛くなりそうなので忘れたいですが、重要なことは音階にはそれぞれ「固有のカラーがある」ということです。固有の雰囲気、いってもいいかもしれません。

​ちょっと別のスケール(音階)を聴いてみましょう。

 

 

 

ドレミファソラシドの平穏な感じと違い、ブルージーとかワイルド感というか不穏とか、そんな感じがします。

この音階はブルーノートスケールといい、文字通りブルー(ス)というジャンルで、あるいはジャズで使われます。ブルースの流れを汲むジャンルであるロックでも常識的に使用されます。

 

ある意味メジャースケールと双璧をなす現代の音楽で必須な音階といえます。

音は

低い方から   ドミbファソbソシbド

高い方から   ドシbソソbファミbド

です。覚えなくてもいいです。

bはフラットと読み、「半音下がる」という意味ですがどこかでまた解説します。

ちなみに、実際に発音する時はフラット、と読まず頭の中でbとイメージするだけが良いと思います。なぜなら長いから。

 

音楽は時間とともに先へ先へと進んでいってしまうので、読み方が長い手法はだめです。

話がずれすぎていますが、このようにスケールにはそれぞれ独自の雰囲気があります。

理由はよくわかりませんが、大事なことは「音をどのように並べるかによって人間はなぜか異なる雰囲気を感じる」ということです。

例えば先ほどのメジャースケールは綺麗だったり平和だったりという感覚を私は抱きますが、そこからファとシを抜くと(これはペンタトニックスケールというのですが)、童謡的な郷愁感とか優しさを感じます。

また、他にもインド風だとか、沖縄民謡風だとか、アイルランドの民族音楽っぽいとかいろいろなスケールがあるみたいですが、当然すべてを覚える必要は全くありません。自分が必要なもの、好きな響きだけ覚えればいいんです。

大事なのは自分が音楽という表現をする上であったスケールをチョイスできることです。

あるいは自分がやりたい音楽のジャンルで使われるスケールを覚えましょう。制作をしたいのであれば音楽博士をめざすのはやめましょう。

ところで音階以前に、そもそも音を鳴らすためには普通、楽器が必要です。​ただ、現代ではなくてもDTM(パソコン上のソフトで音を入力して鳴らすこと)でも音を出せますが、ちょっと気ままに音を鳴らすには不向きです。

そこで本サイトでは基本的にピアノまたはキーボードの使用を前提に解説していきます。

 

ギタリストの方はすみませんが、ギターに置き換えてください。でも鍵盤はピアニストでなくとも、作曲をする上で非常に役立ちます。

鍵盤はコードとメロディーを同時に鳴らせて機能的に非常に優れた楽器ですし、DTMをやる上では確実にピアノロールというピアノのシミュレーター的なものを使用します(あるいはMidiキーボード)ので、どの楽器をメインでやるにしても鍵盤はある程度使えてもメリットは大きいと思っています。

また、まだどの楽器もやったことがないという方でしたら迷わずピアノ(あるいはキーボード)をお勧めします。ちなみに私は遠い昔にギターから始め、鍵盤を始めたのは一番遅く、ここ3年くらいで多少弾けるようになりましたが、いったん覚えるとこれほど便利なツールはないです。

​では、とりあえずメジャースケールを弾いてみましょう。

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左のドから順に白鍵を上がって下がります。

 

どうでしょうか。全然面白くないと思います。

これはメジャースケールがつまんない音階だから、では決してなく、伴奏がないからです。

試しに1オクターブ下のド、を同時に鳴らしながら上がり下がりしてみると、それだけで全然違います。ただの虚しくも孤独な練習から「音楽」に近いものになることを感じる方もいるかもしれません。

 

キー

さて、メジャースケールを弾き終えたわけですが、実はメジャースケールというものは一種類ではなく、複数あります。

 

先ほどのドレミファソラシドは実はCメジャースケールといいます。​突然なぜCなのか、という疑問もあるかもしれませんが、まずこちらを聴いてみてください。

 

 

 

明らかにドレミファソラシドですが、最初に聴いたドレミとはなにかが違います。

 

そうです、音が低いんです。

 

これはなんなんでしょう。これもメジャースケールでしょうか。​はい(自問自答していますが)、これもメジャースケールなんです。これはGメジャースケールといいます。最初のはCです。これはG。意味がわかりませんね。

​下記のGメジャースケールの鍵盤上の位置をみてください。

 

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Cメジャースケールと何が違うんでしょうか。シ、なんか上のほうにいってしまっていますね。

正解は、「ドの開始点が違う」ということです。つまりキーが変わったんです。

 

カラオケのキーコントロールがよくこの手の解説で使われますがそのとおりでして、キーを下げるというのがまさにこの状態なわけですが、あれはつまり、ドの開始点を下げることで歌全体の音を低くしているわけです。

それが「キー下げて」とか、「キーが高すぎる」という言葉の意味です。特定の音だけが下がる(あるいは上がる)わけではなく、全部の音を同じようにあげたり下げたりする、というのがポイントです。

このCメジャーからGメジャーへのキー下げの場合、メジャースケールでは音の並びが「シの音はドの音の半音下」なので、結果的に「シ」は黒鍵の位置に落ち着くこととなります。めんどくさいですね。

​ところで、CとかGとかはなんなの、という話ですがこれは実は音の英語読みなんです。

下記のとおり、音にはアルファベットでCーBまでの英語名があります。

 

非常にややこしい話です。

 

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そして先ほどのCとかGというのはつまり、メジャースケールの開始点、「ドの位置」がアルファベット読みでどこから始まるのか、を表しています。

Cメジャースケールは、Cの位置から始めたドレミファソラシド、です。GメジャースケールはGを開始点としたドレミファソラシド、というわけです。

CとかGとかは永久不変に固定の位置です。一方でドレミファソラシドは(本サイトでは)キーによって変動するものとして捉えます。これのほうがいろいろと都合が良いです(私は)。

これはいわゆる「移動ド」という手法なのですが、別の捉え方もあります。

しかし、いろいろな手法を理解しても大変なだけで意味がないので、当サイトでは一貫してこの手法で解説をすることとします。

というわけで、今回はこのへんで終わりです。

 

最後になりましたが、先ほどピアノのメリットばかり書いてしまったようですが、ギターにも機能的メリットがたくさんあります。中でも構造的にキーの変更に強いということです。

CメジャースケールからGメジャースケールになった際、鍵盤上の「シ」の音が黒鍵になりました。あれが、別のキーでも都度発生しまくりまして、並びがぐちゃぐちゃになります。せっかくCでは白鍵上に綺麗に並んでいたのに、悲惨です。ここでがっかりしてピアノに失望する方もいるかもしれません。

ピアノ(鍵盤)ではそのキーごとの並びを「覚えてしまう」しかないわけですが、一方でギターという楽器はフレットなるもので半音階に整然と音が並んでいるので、ただ弾く位置を横にずらせば並びは変わらず「キーを変えてすぐ弾ける」というわけです。

楽器によっていろいろですね。

それでは。