DTMとはなんでしょう

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DTMはただのツール

DTMやボーカロイドの音楽制作をこれから始めようと思っている方に向けてなにか役に立つことを書いていこうと思います。よろしくお願いします。

まずDTMとはなんなのかという話から始めていきましょう。

DTMとはDeskTopMusicの略らしいです。

一般に「パソコンやMacで音楽を作ること」を意味しますが、重要なことはDTMというものは例えば絵を描いたり、あるいは小説を書いたり、といった創作や表現のジャンルではないということです。

じゃあなんなんでしょう。無数にある音楽の細かいジャンルでしょうか。例えばロックやジャズ、ファンクミュージック、ブルース、フォーク、カントリー、メタル、グランジ、演歌、エレクトロニカ、アンビエント、クラシックなどなど思いつくまま書いてみましたが、DTMというものはこれらと並ぶ言葉でもなさそうです。

​いってみればDTMというのは音楽を作るための手法です。

 

上記であげたジャンルというものは音楽自体の中身、つまり雰囲気などを表す言葉です。つまりロックであればエレキギターがギュイーンとなってドラムがドカドカすることを期待しますし、フォークならアコースティックギターの響きを想像します。ジャズならピアノの複雑なコードのハーモニーやシンバルの4ビートのリズム、管楽器の難解なアドリブライン、などなど。これらはすべて表現の話であり、手法ではないわけです。

DTMというのはいってみれば「バンド」という言葉と対になるものかもしれません。

各楽器パートを担当する人間が集まって、または楽器を録音しあって音楽を作るものがバンド(またはユニット)であり、ひとりぼっちでDAW(制作するためのソフトの総称)と向き合って全パートを組み立てて音楽を完成させるための手法や手段がDTMです。

DTMの知識のない方でもなんとなく想像のつく話かもしれませんが、なぜこんなことを長々と書いたかというと、初めてすぐに挫折しないためです。

物事に挫折するのには様々な理由があり私も無数の経験がありますが、そのひとつに自分が取り組んでいるものをよくわかってないというケースがあります。

会話として「DTMやってます」という言葉は普通に使いますが、これは実はおかしな日本語で、正しくは「音楽作っています。DTMとボカロでロックなものを作っています」というのが正解です。「DTMやる」というのはちょっとおかしな言葉なんです。

例えるなら絵師の方が「ペンタブやってます」というようなもので、普通は「お絵描きしてます」とかいいますよね。ペンタブで書くか鉛筆で書くかあるいは筆を使うのか、これらは手法であって表現の中身ではないからです。

言葉の定義はまあどうでもいいわけですが、できるだけ正確な認識をもって物事にあたり挫折しないようにしましょう、ということであえて書いてみました。

というわけでこれからDTMをやってみよう、という方はまず自分は「DTMというツールを使ってどんな音楽を、どんな作品を作ってみたいのか」を明確にすることが大事です。

くどいようですが、DTMというもの自体はただの音楽を作るための手法に過ぎないので、例えば「DTMを勉強しよう、DTMを覚えたい」という言葉も本当はおかしいんです。なぜならそれはただのツールだからです。ただ使うだけなんです。

先ほど絵師の方を例に出しましたが、絵を書きたいのにペンタブやクリスタなどのアプリの機能だったり、あるいは筆の構造についてばかり学んでいてもしょうがないですよね。大事なのは「何を、どんな風に」描くか、です。音楽も同じです。DTMは筆でありペンタブです。

 

もちろんツールなので基本的操作や機能はある程度理解する必要がありますが、それはだだの雑務です。ペンタブやお絵描きアプリの使い方がわかっても絵は書けません。どんな絵を描けるのかはあなたや私自身の音楽表現や技術の問題なんです。

DTMやってみたけどよくわからなかった、難しすぎた、という方はその実は、音楽に対する理解が足りないことがほとんどです。あるいは音楽の組み立て方を理解できていないからです。表現したいことがよくわからないということもあるかもしれませんね。

 

しかし、上記のことを認識しておけば、楽曲が作れなくて悩んだ時に、DTMの書籍を読みあさったりしても意味がないことに気がつき、正しい方向、つまり音楽の作り方を知る必要があることに気づき、前に進むことができるかもしれません。

 

そういうわけなので、うまく制作ができなくても「Logic完全マスター!」みたいな本を読む必要はまったくありません。お金の無駄ですのでやめましょう。

もちろんDAWの操作方法がわからない場合を除けばですが。

 

現代のアプリは大抵の操作方法は直感的にわかるようにできています。あるいはウェブで調べる程度で十分ですし、現存するエフェクトの全動作を知らなくても音楽は普通に作れます。

 

ミックスやマスタリングについても同様で、全く知らなくても人の心を動かす音楽は作れます。そんなところは作品をいくつも作りながら必要に応じて後から覚えればいい話で、極論をいえばかなりどうでもいいところです。

音楽の本質ではありません。

どうでもいい機能をいきなり必死に覚えるのはやめましょう。明らかに順序が間違っています。

前置きが長くて恐縮ですが、これからDTMやボーカロイドでの音楽制作を行う上で私が知りうる限りの必要なノウハウや技術を書いていこうと思います。どうぞ宜しくお願いします。

では今回は以上です。どうもありがとうございました。