五線譜は必要か

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五線譜は読めた方が良いのか(あるいは無視するべきか)という問題

 

もう3回目なのにいまだDTMの細かい話はでませんが、細かい打ち方の話よりもっと重要なことです。あなたは五線譜が読めますか?あるいは書けますか?

私はずっとまともに読めませんでした。今は読み書きできますが、それでもかなり遅いです。おそらくピアノレッスンを受けている小学生の子のほうがはるかに読めるでしょう。

はたして五線譜の読み書き能力は身につけたほうが良いのでしょうか。あるいは無視すべきでしょうか。

音楽をやっている人(で読めない人)なら必ず一度は考える話です。​

ここでちょっと五線譜の話の前に、突然ですが個人的な私の過去を話します。

やはりウェブであれなんであれなにか物事のやり方について説くためにはその人物の人となりというものは必要な情報だと思ったからです。

私に関してはいわゆるプロのミュージシャンなどというすごい存在ではまったくなく、野良ミュージシャンであり、社会的にはただの失業者で落伍者であり、もしかしたら社会悪さえあるかもしれません。それで、この言葉はあまり好きではないのですがボカロPとしてYouTubeを中心に活動しています。

音楽活動的な遍歴としては高校生くらいに兄が持っていたアコースティックギターに興味を持ち、弾き語りを初めて楽器の素晴らしさを知り、それからしばらくしてブルースの世界を知り、しばらく一人でブルースギターのアドリブばかりやっていました。

大学生でギターをやっていた友人のバンドに誘われエレキベースをやるようになり、そのころからジャズも聴くようになります。

社会人になってからウッドベースを始めジャズセッションや友人とジャズ的活動をしたりピアノトリオを作ったりしていましたが、次第に体が不調をきたすようになりまともに仕事もできない状態になってしまいます。

順番はちょっと前後しますが、けっこう長く勤めていた会社をやめ失業保険でつなぎながらもスタジオでドラムの練習を始めます。

特にドラムの活動を予定していたわけではないのですが、昔からドラムの音が好きだったしDTMもそのころから少しやっていたのですが、ドラムパートの打ち込み方がよくわからないので仕組みをちゃんと知りたかったわけです。

それからわりと深刻な病気にもなったのですが死ぬこともなく、その頃からじわじわとピアノを始めていました。ピアノは一人でも音楽的に完成したものができるので以前からやってみたかったんです。

それからふとしたとこでボカロというものの存在を知り、自分も試しに1曲作ってみたくなりました(それが大きな古時計のカバー曲ですね)。

ボカロの音楽はその時点でまったくなにも聴いたことがなかったのですが、もともと仕事がIT関係だったこともあり、どちらかというと技術的な面での興味があったんです。好奇心です。​それから今までボカロ曲を作っています。

長々とどうもすみません。

​だいたいこのような人間ですね。

ああ、そうでした、五線譜は必要かという話でした。

それで、「五線譜は必要か、読めた方がよいのか」という問いの正解は私としては

​「質問が悪い」という答えになります。

いや読めるに越したことはないだろとお思いの方、そんなことはありません。何事もできるようになるためには時間や労力が必要です。人生が無限であればなんでもできたほうがよいですが、残念ながら人は死にます(人でなくとも)。徳川家の時代から生きているけどまだ死なないなんて人は見たことがありません。そして大事なことは自分がやりたいことを達成するために必要な技術を獲得することです。

正しい質問はこうです。

問い.「将来プロのクラシックピアニストになりたいのですが、五線譜は読めた方がいいですか」

回答.「それはそうでしょ」

問い2. 「グランジロックをやっているが五線譜が苦手だ。勉強した方がよいだろうか」

回答.「必要ない(たぶん)」

では、私たちが知るべき問いに迫ってみましょう。

 

問い3.「ボカロとDTMでオリジナル曲を作ってニコニコ動画やYouTubeで活動していきたいのですが、五線譜はわかったほうがいいでしょうか」

私の考える答えはこうです。

「書けたほうが絶対に良い。そして自分の書いたものが読めて直せれば十分だ」

ポイントは作曲をするかどうかです。

作曲をする場合に五線譜は非常に使えるツールです。ぜひ覚えましょう。

といってもモーツアルトのトルコ行進曲が読める必要はありません。

自分の曲を書き記し、読め、修正できればいいんです。

​ちょっと具体的に楽譜ソフトの画面をみてみましょう。

 

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これはMuseScore2という私が愛用しているフリーの楽譜制作ソフトの画面です。

最近作った曲の冒頭の部分です。

中身はどうでもいいのですが、お知らせしたいのはこのソフト、音が鳴るんですよ。しかも再生すると楽譜どおり弾いてくれる。もちろん音符の位置をずらせばそのようにずらして鳴ってくれる(当たり前かもしれませんが)。

それで、私はピアノでメロディーとコードを考えながらこのソフトに記していき、修正し、という方法で曲を作っています。

この時点ではまだDTMは登場しません。メロディーとコードが完成したと思ったらようやくLogicを起動してアレンジを作っていきます。

 

ちなみに歌詞についてはいつ制作するか私は定まっておらず、メロディーと同時にできる部分もあればアレンジの終盤から作っていく場合もあり、あるいは詞先のケースもあります(が、これはなかなかうまくいかないことがおおいですね)。このあたりの作業フローも良いテーマなのでいずれ書いてみたいと思います。

それでは、この五線譜を使わないやり方を考えてみましょう。

例えばピアノで弾いた音などをレコーダーなどに録音しておく方法が思いつきますが、結構問題があります。

まず、録音するわけだから音の修正ができない。

最初に思いついたメロディーが「ドレミ〜」だったが、翌日聴いてみたら「ドレミミー」のほうが良いなとか、いやここはもうちょっとあげた方がよいので「ドミそー」のほうがよいなとか。あるいは「ど・れみみー」のほうが良いなとか(休符を入れたい)。

そうした部分的修正をする場合に録音方式は直しができないのが欠点です。

 

天才でなければ絶対に修正はあるし、逆にない方が怪しいわけですが、しかし録音して記録していくのなら、​1音直すごとに丸ごと取り直すことになります。

いくらピアノの達人でもこれは時間の無駄ですし、歌ってとるにしてもいちいち疲れます。

修正が曲の序盤ならいいかもしれませんが、終盤のあたりで直したいとなったらかなりめんどくさくてうんざりするでしょう。

 

嫌になるとメロディー制作をやめてアレンジをやりだすかもしれません。しかし、音楽というものはほとんどの場合メロディーが主役なので、不確定なメロディーを元にアレンジをしていくとどんどんぐちゃぐちゃになっていきます。

具体的には例えば楽器の音とメロディーが気持ち悪くぶつかったりします。

制作というものは積み重ねなので、デモつまりメロディーとコード進行が不正確だと先に行くにつれ、次第にどれが確定版のメロディーだったのか、果たしてどっちがよかったのかよくわからなくなり、次第にどうでもよくなり、曲と思考は迷走していき、始めに抱いた情熱も思いついたアイデアの魅力も次第に薄れていき、あなたの新曲は二度と訪れることのない意識のフォルダーの奥へと沈んでいくことでしょう。

ちなみに歌詞を入れる段階でメロディーを変えることはよくあるみたいで、私も良くあるのですが、メロディーの制作段階で曖昧なのはこのように、ダメです。

​一度確定させることが大事です。

 

それはなぜか。創作というのものはある意味で無限の選択肢の中から物事を1つずつ確定させていくことだからです。決めなくては。決めることは苦しいことですが、決めることで私たちは前へ進めるんです。

つまりなにがいいたいのかというとですね、

作曲にはできるだけ容易にメロディーラインの部分修正が可能なツールが有効であり、そうなるとやはり五線譜ソフトになる、という話でした。

​ちなみに紙はだめです。やめましょう。

 

音も鳴らないし消しゴムで消したり書いたりめんどくさいです。ソフトです。

ところで、ほかのやり方はないでしょうか。

ひとつ思いついたのは、私はやったことがないのですが、ボカロやDTMの画面でメロディーを作っていくという方法です。これならばピアノロールがわかれば五線譜が使えなくとも良さそうな気はします。部分的な修正ができるからです。

ただどうしても横に横に長くなってしまうので、曲全体を見渡しづらいのではないかなという気もします。また、先ほどの五線譜のようにコードを書き記すことができないので、コード進行は別のなにかに書く必要があります。

しかしコード進行とメロディーは密接な関係があるので、これはあまり良くないかもしれませんが、しかし思いついたメロディーをただ録音して作っていくよりかはずっと良い気がしています。やったことがないのでわかりませんが。

今回は以上です。

次は引き続き五線譜の簡単な読み書き方法について書く予定です。

DTMの話は果たしていつでるのでしょうか。

それでは、どうもありがとうございました。