朝と昼と夜

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目がさめると

いつもどおり朝がきていた。

朝はいつもせかせかしていて

「普段より1時間はやく起きるとカフェでゆっくり英語の勉強ができますよ」とか

前向きな人生の助言をしてくるので私は

「まあでも今の所日本語だけで充分です」というと

「君はあれに似ているね。ファミレスで会計時にレシートと一緒に手渡される、次回から使えるコーヒー割引券みたいだね」とかいいだす。

彼は私を怒らせようとしているようだ 。

 

しばらくすると昼がきた。

昼は深妙な顔つきでネット上にはびこるデマと炎上記事でPVを稼ぐライターの醜さについて語り出したので

私は「大変興味深いおはなしなのですが、実はこれから午後の会議の準備があるので」といううそをついてその場を切り抜けた 。

 

日が暮れると夜がやってきた。

夜は誰も何も聞いていないのに「素数は実は無限にあるんだ!」

とか

「君が理解しているE=mc2は誤解だらけだ!」とか

「光が存在すると時空が歪み、周囲に重力がはたらくようになるわけだが...」とか好き勝手に語りだすので

私はとても楽しい気分になり、にやにやとよくわからないままあいづちを打ったりして、夜を肴にビールを飲んで寝た。