才能

f:id:bettychang:20190522185848j:plain

 

ある人間が

一定の長い月日をなにかに捧げると

その人間をとおして

その人間以上に素晴らしいなにかが

産まれることがある

それは創作者の想像の範囲を軽く越える

予測もコントロールも不能な

感情と創造の化学反応であり

才能というものはもしかすると

そういうものを遠くから

お茶でも飲みながら眺めた様子

なのかもしれない

 

素晴らしいことは

すべて自分の中に

はじめからあるわけではない

素晴らしいものは

あなたという有機体を触媒として

おそらくその、あなたを構成する

炭素や水素やら窒素やらと

誰かの作品が

感情という超高温で熱せられると

そこに精製されるもの

それがあなたの作品の

原始太陽系円盤だ

でもそこから地球や火星やら冥王星が

誕生するには

もっともっとはるかに長い

時間の経過を必要とするだろう

 

つまりなにがいいたいのかというと

焦ることはない、のんびりやろう

ということだ

君がそれに時間を捧げれば

時間は必ずそれに応じて

なにかを返してくれるだろう

時間の矢は前にしか進めない

それは銀河系すら逆らえない

宇宙の真理なのだとしたら

もしかするとなにかに

時間を捧げている人を

どこか遠くの宇宙の果てから

ここよりもはるかに

科学技術が発達した世界から

ここよりも超絶に美味い

お茶を飲みながら

君を眺めた様子を

才能と呼ぶのかもしれない