まぼろし

作詞作曲:永尾明

イラスト:宇都宮

 

どれだけ歩けばこの痛みは癒える?

空はもう日暮れ

夕食時だ

どれだけ走ればこの迷いは消える?

空はいつもそう

寝たふりばかり

 

敬語で話すのはもう他人だからかな

息遣いがわかる距離が

こんなにも遠い

 

まぼろしさ

きみもぼくも

銀河を漂う炭素の群れ

生まれてきた訳も知らず

明かりを探して宙に舞う

 

まぼろしさ

きみもぼくも

人を探しまた人を憎む

きみの好きな夏がきたね

ほらそばにまたきたよ

 

 

どれだけ殺せば分かり合える

ぼくら

空はもう満員

ぎゅうぎゅう詰めだ

 

棺に眠るきみ

まるで聖人みたい

旅の果てに何を見たの?

バビロンの街で

 

まぼろしじゃない

きみもぼくも

餌を奪い合う甲殻類

暗い海で訳も知らず

ぬくもり探して息絶える

 

まぼろしじゃない

流した汗

眠れぬ夜

きみの想い

また懲りずに夏がきたね

ほらここにまたきたよ

 

誰もがみな先を争って

仕組まれた戦場へと急ぐ

振り返りはしない

 

まぼろしさ

きみもぼくも

銀河を漂う炭素の群れ

生まれてきた訳も知らず

明かりを見つけてひと休み

 

まぼろしじゃない

きみもぼくも

餌を分け与える哺乳類

生まれてきた訳も知らず

ぬくもり与えて息絶える

 

きみもぼくも

私も彼も

誰もかれもみな星屑の子

道を探し人を探し

人を憎み人を愛す

ララララララ・・・