アドリブする

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アドリブに必要な決め事

 

さて、ここまで学んだことを元にそろそろ実践をしましょう。

アドリブです。

いやまだ全然そんなレベルでもないよ、と思ったかもしれませんが全然問題ないです。

アドリブというのはそんな敷居の高い話ではないんです、本来。

音で遊ぶ、という程度のことです。どう考えても楽譜のとおりに曲を弾くほうがはるかに難しいです。それではいってみましょう。

いやその前にアドリブのために決めておくことがあります。といってもこれまで学んだ範囲のことです。

1. キー

普通音楽にはひとつかそれ以上のキーがありますので、なんのキーでやるのかを決めましょう。ここではCです。Cはドレミファソラシド、つまりメジャースケールがすべて白鍵に集まっているので楽です。

2. 拍子

時間とともに進行する音楽の区切りの単位、進行の基準のようなものが拍子と以前いいましたが(いってないかも)それを決めておきます。

今回は3拍子です。ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー、と進んでいきます。

3.スケール

​これは必ずしも決めておく必要はないのですが、決めたほうがやりやすいかもしれません。今回はメジャースケールを使います。

では、ピアノまたはキーボードを使って行います。

​まず左手。左手はコードを鳴らします。前回やったCの音+長3度を鳴らします。

​押さえるところはここですね。

 

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ここで、どんなタイミングでこの2音を鳴らせばいいのかと疑問に思いましたか。

それは小節の頭です。

3拍子なので、ワン・ツー・スリー、のワン、のとこです。

​もっと正確にいうと、「ワ」のところです。

​こんな感じです(わかりやすくするようにカウベルのような音をいれています)。

 

コードのみ

 

すみません、必要な決め事をひとつ記載忘れていました。

それはテンポです。

テンポとはワン・ツー・スリーの進む速度、スピードです。bpmともいうやつで、数字が上がるほど速くなります。今回の例ではテンポ100です。

テンポについてそういえば、アレグロ(軽快に)とかアンダンテ(歩くような速さで)といったパスタの茹で具合のような用語がたくさんありますが、まったく知らなくて大丈夫です。100はこのくらいのスピードか、ふーん、という感じでまったく日常(音楽)生活に支障はないです。

では、さっそくこの左手に右手を加えましょう。

一般的には右手でアドリブの音を入れたほうがわかりやすいです。​なぜなら鍵盤は右のほうが音が高く、高いほうが動いたほうがなんとなくわかりやすいからです。もちろんこれはただの極論で、ロックバンドでベースがソロを弾いても全然かっこいいでしょう。

では先ほどの左手のコードに右手を加えてみます。

なにを弾くか、それはメジャースケールです。ドレミファソラシドですね。​とりあえずどう弾いたらわからないし上に上がって下がってみましょうか。

 

 上がって下がるだけ

 

上がって下がるだけでも案外いいですね。

3拍子のワン・ツー・スリーのリズムに合わせて「ドレミ・ファソラ・シドシ・ラソファ・ミレドーー」と上がって下がりました。

でもちょっと単調ですか。では少し変えてみましょうか。「ドレミ・ミファソ・ソラシ・ドシラ・ソーー」にしてみます。

​はい、こちらです。

 

上がって下がるの少し変えた版

最初のと似てますが、少し違いますね。特に最後がソーで終わっているところ。なんとなく途中っぽい感じがしませんか。するかも。

 

実は終わりの音、というのは結構大事で、アドリブ2のように「ド」で終わるほうが「終わった感」がするものなんです。

まあ別に覚えなくていいです。もうちょっと変えてみましょうか。

今度はもっと音を少なくしてみましょう。省エネ法です。

 

「ドレー・ミーファ・ソーラ・シーー・ドーー」です。

 

 音を減らしてみる

 

 

なかなかいいですね。自然な感じがします。​

さて、ドレミファソラシドの上がり下がりにはもう飽きましたか。では今度は途中から始めてみましょう。ミの音から。

​最後に大きくまたいで高いドに着地してみます。

 

途中から始めたり

ここまでくるとかなりアドリブっぽいですね。アドリブというか、なにかの曲っぽくも聞こえますが。「ミーファ・ソーー・ソファミ・レソシ・ドーー」です。

ミーファソーっていうのがいいですね。情緒的というか、安らぎ感あります。

最後のレソシのあたりなんかかなり良いですね。一瞬盛り上がりというか緊張感が産まれた気がしますが、この音の並びはちょっと良い並びなんです。なにいってるんだと思うかもしれませんが、まあ気にしないでください。

というわけで、このようにですね。アドリブというのは左手でコードを鳴らして右手でスケールをいろいろと、バラバラと鳴らすことで発生するもので、音の遊びのようなものです。

知らない人にもいいねといってもらえるような聴かせるアドリブとなると難しいですが、かといって別にアドリブ自体が難しいわけもなんでもないんです。

 

むしろ楽しいものです。そしてアドリブは楽器や音楽の仕組みを理解するためのもっとも効率的な方法ではないかと、そんな気もします。

ぜひ5分でも一時間でもやってみましょう。

実際にやってみると、伸ばしても安定感のある音や短く使ったほうがよい音や、相性の良い音の並び、良いと感じる並べ方のこつや終わり方の感じ、などなどいろいろと気づきがあると思います。

今回は以上です。どうもありがとうございました。