またネットで漫画を読みました

togetter.com

売れないけど諦めない漫画家さんの自伝のようです。

なんとなく自分に似てる部分も感じたのですが、でもやっぱり全然似てないか。

私はミュージシャンになりたいとか音楽で生計を立てようとか思ったことすら一度もないので、全然やる気ない部類で、野心がないというよりそんなこと思いつきもしなかったですね。好きなものがマイナーすぎたからかな。音楽が金になるなんてありえないなと。

でも最近はちょっと収入になったらいいなとは思いますけど、せいぜいその程度です。

ただ好きだからずっとやってるだけなんですが、音楽と漫画の違うところがあるとすればたぶん音楽はそれをやること自体に快楽性があるんですよね。

どっちかっていうとやめられないんですよ。タバコとか酒とかコカインとかそういったものに近いです。コカインやったことないからわかんないけど。

オリジナルを作るとなると楽しい気持ちいいばっかりではなくて、いろいろあるのはわかりましたが、でも俗にいう「産みの苦しみ」みたいなのは全然ピンとこないですね。

「うーん、悩む」くらいのレベルです。悩むのも楽しい。

ああ、でも最初の曲は難しかった。でもそれはやり方がわからなかったから。手法的な意味で未確立だったからって話で、それはなんの仕事でもそうですよね。最初の3ヶ月が一番大変。

漫画の感想じゃないなこれ。

 

この漫画もまたはてぶホッテントリ経由で読ませていただいたのですが、もしかして炎上方向で上がってるのかな。

「子供のような女の・・・パンツを描く!」のあたりとか?

うーん。

あんまり今の時代は、他のジャンルの否定とかは思っていても全面に出さないほうがいいんじゃないのかなあ。あと自伝だと人物のディスとかもね、否定した分だけ敵を増やすかも。いやどうだろ。場合による。全てはケースバイケースか。

 

私が引っかかったのは人物描写とかパンツ描くとかではなくて、漫画中にでているゴッホの話なんですけどね。

書簡集とかも読んでいるので私はファンといえばファンなのですが(曲も作ったしファンか)、彼は全然天才じゃないんですよね、私の感覚では。実際初期のデッサンとか素人目にみても下手だし。そもそも始めるの遅すぎ。20代後半とかじゃなかったかな。

努力の人かなあ。それもなんかしっくりこない。いや努力はすごいしてたみたいだけどね、本当に努力の人なら受けないとわかってる作風を書き続けないと思うんですよ。自活したいくせに。そういった意味でこの漫画家さんはたしかに努力の人ですよね。いや、よく知りもしないのにすみません。

 

それでですね、彼が評価されだしたのってほぼ死後だから、自身は一生日陰だったんですよ。

だから日が当たってる側として例にだすのはあまりにも違うなと。歴史に名を残したとしてもそんなの本人知らないし、むしろ完璧な負け犬ですよ、彼は。

弟の仕送りで食っててそのことで本人も悩んでたし、住民に怖がられて精神病院にぶち込まれたり、もう終わってますよ。日陰どころか底辺以下の犯罪者一歩手前くらいの位置。現代みたいな多様性を尊重とか弱者の声に傾けられるようなツールもない時代ですし、どれほどの苦悩があったのか。

社会への適応力も全くなくて仕事もクビになってるし、あげく病気が発覚してもはや絵を描く以外に選択肢がなかったんですよ。病名はたしか側頭葉癲癇だったかな。当時は進行性の病気だと思われていたみたいで、死の恐怖も身近にあったと思うし。

それでそういった追い詰められた極限状態の何かがね、凡人の努力の上に乗っかって本来の能力以上のなにかがたぶん、作品に現れたのではないかと。

いや漫画全然関係ないなこれ。本当すみません。

でもとにかくそういった悲しみの人生が人を惹きつける魅力でもあるんだけど、それでも彼は絵を描くことが救いのようなことをいっていて、それって自分にとっての音楽とは似ていて、そういうところが好き。好きというか共感する。私も凡人だからなんとなくわかる。まあ私の場合特に名は残りませんけど。でも絵も好きですね。狂人が狂気の世界を描くのではなく、狂気の中にあっても現実世界の美を見出してそれを自分の中の別の形で絵の中に再構築するという姿勢というか手法というか思想というか、すごく素敵ですね。

 

なにがいいたかったのか。

つまりゴッホの場合、栄光の道を行くスターとは違う影の魅力があるんですよ。そうそう。日の当たった人じゃないの。ちょっと注目されたのが確か最後の1年だけ。

でもこの漫画家さんは栄光の道を目指し続けているわけでしょう。ようやく戻った。違うのかな。それはわからん。

いやそこまで突き詰める話でもないか。でも細部が雑だと気になるんですよ。物語は細部に宿るっていうでしょ。魂だったかな。忘れた。

まあそれで、私は栄光とかどうでもいいな。そもそも無理。音楽は快楽なんです。でもそれだけじゃない。それもよくわからん。

でも人生としておもしろく読ませていただきました。そして人生は続く。Life goes on。でもこの人は今後どうするのかな。やっていけてるのだろうか。おれよりはましか。私はたぶん来年からまた働く予定です。状況的に。だから曲はもう作れそうにないなあ。残念。

徳島在住なのに3.11の話題を挟んでいるところは本当に??でしたが。なんでか。

 

追記:

3.11のくだりは東京が危険だから戻れないっていう話みたいですね。ちょっと説明不足でわかんなかった。もうずっと前の話だし。

ちなみに、なんだか否定的な感想だったかもしれませんが(それ以前に感想になってない)つまんないかおもしろいかというと、おもしろかったです。怨念みたいなものがこもってて。でもそもそも自伝だからなんともいえないか。ではでは。