ボカロ関連の話題

natalie.mu

2年前のインタビューで僕はボカロPのことを「歌わないシンガーソングライターだ」と表現してアーティストであることを主張していたんですけど、やっぱり世間からはそう見られなかった。「自分の信じたところだけを突き進んでいってもあまり未来が見えない、周りからもアーティストとして見えるようにしないといけないな」と思って、めちゃくちゃ嫌だったんですけど、自分で歌うことを選択したんです。

 

そうなんだ。なるほど。

でも歌わないのは確かにシンガーではないからな。ソングライターでいいのでは。いや別に言葉の定義の話ではないか。ミュージシャンとか。ミュージシャンというと演奏するイメージがあるかも。

自分に関してはアーティストとかではもちろんないし、まあどこにでもいるただの社会的弱者ですけど。でも音楽はいま誰でも公開できるしリリースもできるから、日本だけでなくアメリカでもメキシコでもフィンランドでも聴いてくれたりするし、別にあえて区切りはいらないのかな。というより不明確だな。不明確な世界。気力さえあれば何にでもなれるしそして何にもなれない。そもそもなるとはなんなのか。twitterのプロフで自称することは誰でも可能だけど、つまり他者からのある程度の認証と生活基盤を支えられる程度の収入を得られるものをその個人の第一属性とするのか。それとも作った音楽や書いた文章や属する企業と社会的関係、それらすべての総合として個人としての自分がいるのか。

ネットワークとストレージの進化で流通のコストが異常に下がった結果、個人の属性の区切りが不明確になったので何にでもなれるし、やっぱりなれない。どっちなの。そういうどっちつかずな状態の人々があるジャンルごとにものすごい数いるんでしょうね、きっと。でもそれはいいことかもしれないな。少なくとも見える形で表現できるというのはそれだけで可能性ありますよね。別に社会的成功とか承認の話だけではなく、何かが繋がる可能性でもあるし伝わる可能性でもあるし。