ALI PROJECT

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引用元 https://aliproject.jp

2000年代に入って半ば、当時中学生だった女子生徒たちにとって、最も身近な刺激は、言うまでもなくアニメ・漫画だった。

 

ストーリー、設定、キャラクター。ありとあらゆる方位から思春期の飢えを攻撃してくるメディアを相手に、私たちが一つになれる方法はいたってシンプルだった。そう、アニソン合唱である。

 

そんなわけで、ALI PROJECTの音楽といえば、私にとってかなり黒くて痛くてドスい青春の塊なのだった。アニソンはもちろん、オリジナルアルバムでさらに濃厚に展開されるエキゾチックなんだかアジアンなんだかわからないサウンド。読めない漢字がいっぱいで聞いたこともないカタカナだらけ、例え意味がわからなくても、エロティックな部分だけは敏感に嗅ぎ取れてしまう。きわめつけは、彼女のその外見だった。今でも「亡國覚醒カタルシス」の軍服アリカ様を超える女性はいない。アルバム「薔薇架刑」の眉なしアリカ様のビジュアルに吹っ飛んだ中学生は、たちまち収録された同名のストリング・バラードに発狂するのだった。

 

何がすごいって、アリカ様は今でも現役バリバリに黒くて痛くてドスくてゴスい。その姿と音楽は、決して私たちには届かなかったものだ。例え、彼女の音楽に踊らされた中学生たちがいま、すっかり20も半ばの大人になり、嘲笑ったとしても、ALI PROJECTの美しさはまさに永遠なのだろう。

 

Deja Vu ~THE ORIGINAL BEST 1992-1995 by Ali Project on Spotify