丸亀製麺と文化の盗用の話題

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「田舎が香川なんですよ。ちょうど讃岐うどんブームというのが起き始めましてね。名もない小さな製麺所にですね、県外から車で食べに来ているわけです。入り口からお茶碗持って皆さん並ぶわけですわ。そして、恭しく、釜からうどん入れてもらって、醤油だけつけて食べるんですよ。たったそれだけなのに行列ですよね。お客さんは商品のために来てるんだと。だから手作り、できたて、しかも目の前でというのが大事かなと思って、そのコンセプトで作ったのが丸亀製麺」

 

それはウソです。

 「田舎が香川」に突っ込む人もいるだろうが、そこはどうでもいい。そこじゃなくてその後の話。ブーム発祥以来20数年、私は讃岐うどん巡りブームの現場において、「入り口からお茶碗持って皆さん並んで恭しく釜からうどん入れてもらって醤油だけつけて食べる」などというシーンは一度も見たことがない

 

第?次うどん戦争か

 

麺通団公式ウェブサイト/東京麺通団

丸亀製麺がそこそこ美味しく手軽なのと、丸亀製麺が邪悪なのは両立する。 セブンイレブンのようにね。

2019/09/16 11:58

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麺通団公式ウェブサイト/東京麺通団

丸亀製麺による文化の盗用あるいは私物化。関係ない人にとってはどうでもいいのかもしれないけど、やられた人が文句を言っているのを非難するのはどうかと思う。

2019/09/16 11:31

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麺通団公式ウェブサイト/東京麺通団

丸亀製麺より先に全国に讃岐うどんを広めなかったのが悪い

2019/09/16 10:27

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麺通団公式ウェブサイト/東京麺通団

殆どの人はこういう意識の高さとは別のところでうどんを食べている。

2019/09/16 13:00

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麺通団公式ウェブサイト/東京麺通団

知り合いの香川県民が、ほとんどの県民はこんなめんどくさいうどん論争をせずに、加ト吉の冷凍うどんをただひたすら食ってるって言ってた

2019/09/16 15:36

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麺通団公式ウェブサイト/東京麺通団

丸亀製麺、今そこにある文化盗用問題って感じはある。/ただ、食の歴史ってのは、味のレベルを客観化し難いという本質的な難しさがあると思うのよね。今の讃岐うどんの歴史記述は麺通団の歴史なので…

2019/09/16 17:45

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現代の悪とは大衆に与え続け、支持されるがゆえに悪でいられるのだ

 

いや、私の言葉ですが。

ひとことでいうと、気の毒。

でも勝ち目がないんだろうな。

全国825店舗だもんな。別に戦うというわけでもないのかな。もはやそうだろうな。

店舗数の問題だけでなくそれだけみんな丸亀製麺で食ってるとなると、つまりネットで話題に上がったとしてもね、それを否定されると少なからず共犯関係みたいになってしまうんだよな。

前にも書いたけど、人は与えてくれるものに弱いので自然と自分に与えてくれた側に有利な思考を取ってしまうもので、一見ちゃんと冷静に客観的に考えたように思えることでも、実はそうではなく結論が先にあることが多い。どういう結論が自分にとって不都合がないか。それを暗黙のうちに無意識下で決定した上で思考してしまう。

自分を少しでも否定したり不快にするものは潜在的な敵なんですよ。善悪は関係ない。論理はあとからつければいい。

つまり、物事において主観の混じらない判断はほぼ存在しない。

本場の讃岐うどんから私はなにも与えてもらっていない。だって食ったことないし。遠いし。だから知らん。たとえ文化の盗用であっても。それが気の毒だという意味。

そもそも正統な讃岐うどんじゃなくても別にいいから、とか、逆に広めなかったお前が悪いとか負けだとか、そういった思考は丸亀製麺を利用している人の共犯的意識、わずかでも非難されているようにも感じられることから、結論ありきから導き出された論理の解決案的思考かもしれない。例えばね。全然違うということもあるだろうが。

しかし、わずかでも自分が関与してしまった事柄を客観的に考察することは非常に難しい。どっかでなんとなくチェーン店のうどん食ったっていうだけでも影響する。客観視は不可能に近い。まあ実際讃岐うどんじゃなくてもいいしな。いやうどんでそんな真剣に考えなくてもいいだろ。まさにそれもそうだ。

これと似たようなことを思った話題があった。

川本真琴さんという昔一時期売れたミュージシャンが、当時の私のイメージは会社に作られたものであり真の私ではないといった趣旨のツイートが話題になっていた。

それでブコメのコメントを見ると、すごく否定的だったんですよね。そのツイートに。細かい意見は省きますが。

ところがですね、実はこれと似たようなことをあの椎名林檎さんもツイートしてるんですよ。水着を着せられそうになったとかそういうのだった気がする。これはものすごい賛同されていた。レコード会社がアホだとか周りのバカのイメージ戦略に抗った姿勢とかそういう方向で。

これ何が違うんでしょうね。

不思議だ。

私は考えました。たぶん、発言者が違う。そりゃそうだ。

味方の数。それはある。現在のファン数。それは圧倒的でしょうね。

林檎さんは言うまでもなく現在も走り続ける第一線の日本のロックスター。川本真琴さんは2枚くらいアルバムだして、その後果てしなく音信不通のような形。いやいろいろと活動はしていたのかもしれないけど。そして幾とせ年はたち、2019年に突然アルバムリリースの流れで今回のツイート。

 

これは興味深いなと思ったんですよ。

なにがって人々の反応が。

つまり川本真琴さんの話題を見る人ってどんな人か。それは当時ファンだったり聴いていた人ですよね、メインは。

ということは、当時の川本真琴さんが好きなんですよ。作られたイメージであれ。

何かしらを与えられたということですよね。当時の彼女に。今の本人でなく。まさに同じ人なのに!

しかし、だから現在の川本真琴さんがあれは違うんだ、本当の私ではないんだ!といっても、当時の彼女に与えられた人々からすると思考に矛盾が生じてしまうのではないかなと思うわけなんですよ。

そういった不都合を解決するためには、たとえ本人が言っている話であれ、過去の虚像的彼女の存在を支持してしまうのかもしれない。

会社のプロモーションは正しかったとか、ああいう感じでなければ好きにはならなかっただろうとか。冷静に見るとすごく残酷な言葉ですが。でも事実かもしれないし、結局は仮説だという気もするし。しかしそもそも相手を知らなければ、好きになりようがないから、あなたがあなたのままであればそれはつまり、私はそもそも知りませんでした、というのは正直な話かもしれない。

まあ名前だけ認知していた人が一言物申していた可能性も高い。知っていたが別に好きではない人とか。それなら余計部が悪いのか。一時期でも作られたイメージ戦略の上に乗っかってでも大ヒットを当てられたのに、それらを否定するのかと。嫌なら断ればよかった。成功者だから言える言葉ですよね。等々。

 

いや、うどんの話だった。

じゃあうどんじゃなくてね、例えば自分も属するいくつかの小集団やサークル、個人が作り上げた創作ジャンルだったりが、ある日突然どっかの企業のオリジナルかのように謳われ全国展開されたらどうか。そりゃあ憎いのでは。あいつらは私たちが長い年月をかけて作り出した文化を盗用して便乗して儲けている。さもオリジネーターのような顔をして。自分たちが細々と作り上げてきた歴史をも捏造して、なかったことにして。大量の広告を打って。メディアを効果的に利用して。より安価にアクセスしやすい形で模造品を提供して支持者を増やして。ちきしょう。偽物だ。許すまじ。

しかしそれもまた、客観的にはまた別のひとからすると、どうでもいい。例えば讃岐うどん協会?からしたらどうでもいいかもしれない。

つまり結局は自分とその物事との距離感や関係性によって事前に用意される結論は異なってしまうのか。じゃあ思考なんて何の意味もないのか。

そして圧倒的宣伝力、なにもできない。ブログで真実を残すことくらいなのか。だれも何かを一から作り上げ育むことになんて興味も敬意も持たない。物語としての作られたサクセスストーリーは好むがそれが事実であるかなんてどうでもいい。ただのコンテンツだ。ある食品ジャンルにおける文化盗用には関心などない。

それよりも、おれが日常的にアクセスしやすくて安くて綺麗なパッケージングがなされて、そこそこに品質がよければそれでいい。歴史なんてどうでもいい。勝ったものが正義であり歴史を作る。与えてくれるものを支持するし、そもそもうどんは関心の範疇外だ。

ちょっと疲れた。もういいや。

だから気の毒だなと。そうとしかいいようがないですねこれは。

まあおれはうどんはめったに食わない。駅蕎麦ならたまに食います。

 

kabumatome.doorblog.jp

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追記:

ja.wikipedia.org

すみません、アルバムですがインディーズで他にもでていたんですね。

大変失礼しました。訂正いたします。

 

3rd 2010年2月19日 音楽の世界へようこそ
4th 2016年8月10日 川本真琴withゴロニャンず